スナッチが釣れる理由

こんにちは、BUTZの伊藤です

今日の投稿は、スナッチシリーズの釣れる理由(秘密)について
開発ヒストリーと合わせて書いてみようと思います

まずスナッチは現時点で発売されているもので
Snatch140HF、140Rの二種類あり
今後、EXHFとスナッチソフトや180~200mmサイズをリリース予定です

そんなBUTZの代名詞になりつつあるスナッチシリーズですが...
開発の発端は、かなり昔で20代前半、まだバリバリの社畜時代に
ジョイクロのウッドバージョンを自作しようとして
ジョイントの向きを逆に作ってしまった、という出来事まで遡ります
この時に間違って逆向きに作ってしまったジョイント部分を
折角削った木材が勿体ないという理由で、最後まで組み上げ
実際に水辺で泳がせてみたところ... これが凄く良かった
アクション、水の纏い方、全てがパーフェクトで釣果もすぐに出ました

この頃から、将来30代中盤あたりまでに
自分でルアーメーカーを立ち上げたいと考えてはいましたが
まさか、その時に作ったルアーを元にスナッチを
開発するとまでは想像していませんでした

それから10数年後、今に至るのですが...
ここから本題(釣れる理由)です

まず一番最初に挙げたいのが、やはり逆ジョイント構造です
これは先ほど触れた、間違って逆向きに削ったジョイクロから
着想を得て、スナッチの軸として構造に組み込みました


逆ジョイント構造による恩恵は、リップレスモードでの
鋭いターンアクションを細身な形状のルアーで実現できるという点と
リア側のジョイント部で水を押す事で移動距離を抑え
同時にバスのバイトを引き出すトリガーにもなっています
ダイブモード(リップ下)では、逆ジョイントがあるおかげで
リップ自体のサイズを小さくでき、キャスト時の空気抵抗を抑え
この手のルアーにしては、かなり飛距離が出ます

そして... もう一つ、釣れる理由として触れておきたいのが
浮力の設定と、フロント側のボディ形状(ペンシルのような形状)です

これに関しては、かなり細かい話なので動画だったりでも
語ってこなかったのですが...(ブログ向きですね)
フロント側のボディ形状はペンシルベイトのような
少しベタっとした流線形で、かつボディ内の空気室も多め(浮力が高い)
リア側は逆ジョイント構造+空気室が少ない(浮力が低い)
水を受け流しながら滑るようにアクションし、高浮力で
浮き上がりながらスライドするフロント側のアクションと
逆ジョイント構造で、水を受け止めブレーキをかけるリア側のアクション
このミスマッチが、実はスナッチ最大の釣れるミソなんです

リップレスモードで、表層連続ターンをしている最中に
よーく見ると左右にターンしながら滑って止まる→その場で垂直に浮く
という三段階のアクションになっている事がわかると思います
この複雑かつ予測できない動きの連続がバスを狂わせ
バイトを引き出している最大の要因だと、考えています

スナッチを開発するにあたって、いくつかのペンシルベイトと
USルアーのキングドォグというものを、参考にしていました
実釣テストでも、しっかりと投げ分けて釣果の違いや
バスの反応を検証していましたが
オープンエリアでは、そこまで大きな差は感じませんでした
ただ... 岸際、障害物まわり、地形変化など... 何かにバスが着いている状況では
圧倒的な差でスナッチに軍配が上がりました
「とにかく、岸際や障害物まわりで使って」と口を酸っぱくして
言い続けているのは、こういった検証があったからというわけなんです

...ちょっと長くなってしまいましたが
最後まで読んでいただき、ありがとうございました

BUTZ 伊藤(サカナツリマン)

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